人財と人材
皆様は「じんざい」を漢字にする時、「人財」を当てますか?それとも「人材」を使いますでしょうか?
企業では「人財」の字を使う場合が増えているようで、先日も某社の資料に「人財」の文字がありました。
「人財」の意味合いは、人が「財=たから」でありまた「財を生む源泉」であり「大切なもの」ということを表していると理解しています。「貝」と「才」を足して「財」となりますが、「貝」はまさにお金のことですね。漢字は良くできています。
しかしながら、個人的には「人材」の方を使うようにしています。正確に申し上げると、クライアント企業様の使い方に合わせているのですが、しかしながら私自身が書く文書には「人材」を使用しています。
その理由は、「人財」とするとやや無機質な感じがすることと、「人材」には、「能力や才能のある人物」という意味合いがあり、また「材」には、「木」のように「生きていて成長する」という意味合いがあるからです。「人材育成」はやはり「人材育成」で、「人財育成」には少々違和感を覚えます。「木」と「才」を合わせて「材」。漢字は良くできています。
経理系の方が「人財」を、人事系の方が「人材」を使うという傾向があるように思っていましたが、最近立て続けに人事系の資料で「人財」を見かけましたので、雑感でした。
2018年10月19日
シナジー&エフェクト代表 笹谷