新卒採用面接のポイント

2019年卒業予定者の「就活」がいよいよ本番を迎えます。「就活」は就活生視点の言葉ですので、企業からの視点ですと採用活動ですが、「採活」はあまり聞いたことがありませんね。

2018年3月1日にはリクナビやマイナビの新卒採用サイトがオープンとなり、3月〜6月で筆記試験や面接のピークを迎えるスケジュールは昨年とほぼ同じでしょう。経団連の指針では6月から選考(面接)開始となっていますが、昨年の実績からは、8割以上の会社が6月より前に選考を開始しています。採用のトレンドは完全な「売り手市場」であり、企業の動き出すタイミングは若干早くなる可能性があると考えます。皆様の会社では準備は整っていますでしょうか?

今回は新卒採用面接の話。採用面接は、一連の採用プロセスの中で最も重要なパートであることは言うまでもありません。しかしそんな大事な面接ですが、面接の方法やスキルの習得は面接実施者(個人的に「面接官」という言葉はあまり好かないので、ここでは「面接実施者」と記載します)任せという会社も多いのではないでしょうか?

私は、やはり面接実施者となる役員、社員の方には一度は採用面接の正式なトレーニングを受講いただくべきと思います。なぜなら私は、20数年の事業会社での人事経験の中で、役員の方も含めて面接下手な面接実施者を多数見ているからです。
学生と目線を合わせない。表情が硬い(笑顔がなく恐い)。未だに圧迫面接する。面接官がずっと話している。質問が続かない(沈黙が続く)。質問がやたら長くて的を得ない。くらいのことはよくあることで、もっと酷い場合は、説教を始める。NG質問をする。面接しても結果の判断ができない。学生さんの質問に的確に答えられない。会社の不満らしきことを言い始める。面接中にウトウトする。なんて面接実施者も。。

では、効果的な新卒採用面接を行うにはどうすれば良いのか?
本日はポイントを3点に絞って述べたいと思います。(もちろん他にもポイントが複数ありますので、それらは追々ご紹介したいと思います)

1)質問を準備する
1点目は、当たり前ではありますが、事前に採用したい人材の要件を明確にした上で、その要件を確認するのに最適な質問を事前に複数準備しておくことです。質問方法に面接実施者それぞれのテイストがあるのは当然ですが、面接実施者が複数いる場合は、基本的な質問内容は共通にしておくべきでしょう。

適切な質問については市販の質問集からのピックアップで十分と考えますが、そうした質問への回答は就活生に研究・準備されていますので、アレンジするのも良いと思います。例えば、「学生時代に注力したこと」について質問する場合でも、その答え方について、「①背景、②自分の役割や実績、③取組みの結果が分かるように説明してほしい。」とすれば、就活生の論理的な思考・説明能力が、より具体的に把握できます。

また質問を展開する際のコツとして、説明内容が曖昧な場合は「その内容をもっと具体的に教えてください。」と聞けばよく、また逆に、説明内容が詳細に過ぎたり狭い場合は「その取組みの背景や主旨を教えてください。」といったシンプルな質問をすれば良いでしょう。

2)話し易い雰囲気作りをする
2点目は、話し易い雰囲気を作るです。実はこれが下手な方がすこぶる多いと感じています。いきなり本題に突入みたいな場合もあれば、なぜか過度に就活生にへり下る感じの方もいたりします。できれば面接実施者の方は、自信と余裕をかもし出し、堂々としており、しかしながら柔和で話し易い雰囲気作りをしていただきたいと思います。

そのためには面接の冒頭に「アイスブレイク」を入れことが有効ですが、アイスブレイクのネタも事前に複数準備しておくことをお勧めします。天気やスポーツのネタでも結構ですし、当日の新聞の記事について何気なく話題に折り込んでおくと、就活生の感度についても把握できます。なお、しがちではありますが、あまりお勧めしない話題としては、「就活の状況どうですか?」が挙げられます。なぜならこの話題は就活生にとってはアイスブレイクにならないと考えられるからです。

それと話し易い雰囲気作りで大切なのは、就活生の話に、「適度に頷く」ことです。当たり前のことと思われると思うのですが、時々適度に頷くことができていない面接実施者を拝見します。頷く行為は相手を承認する、認める行為ですので、頷かない面接実施者は、就活生からすると尊大で居丈高な態度に見え、不安・不快になることは容易に想像がつくことです。またあまり頻繁な頷きも同様に、話している方からすると、ちゃんと聞いてもらっているのか不安になりますので、「適度に頷く」ことが重要です。

3)面接しつつ自社のPRをする
3点目は、面接しつつ自社のPRをするです。採用面接は採用を目的にするだけに留まらず、自社をPRする場であることを忘れないようにしていただきたいと思います。最近はこの考え方も大分浸透してきたと思いますが、面接実施者は、サービス精神旺盛に、できれば「会社の未来・将来」を語って欲しいと思います。就活生からの質問への回答を自社のPRに繋げてしまいましょう。また、もちろん、面接実施者の適切な態度や対応そのものが自社のPRになることを忘れないでいただきたいと思います。「職場や社員の雰囲気」や「会社の将来性」は、就活生が「入社を決めた理由」として、常に上位に来る項目であり、「給与・待遇が良い」よりも上位に来ていることを認識いただきたいと思います。

併せて、自社のPRは、採用担当者の腕の見せどころでもあります。採用担当者の態度、ホスピタリティ、適切な情報発信は、就活生の志望度に大きな影響を与えますので、ここは抜かりなく、優秀な社員を充てて対応いただきたいと思います。

 

シナジー&エフェクトでは、面接実施者向けの「面接トレーニング」を用意しています。面接実施者の心構えや面接のテクニックなどトータルに学びたい場合はご相談ください。また採用プロセス全般の改善や、今後新たに新卒採用を実施したいと考えている場合なども、お気軽にご相談ください。

2018年1月24日
シナジー&エフェクト
人事・人材開発・組織開発事業担当代表

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