テレワーク時の人材マネジメントのポイント

前回の「テレワーク導入の視点」を受けて、本日は「テレワーク時の人材マネジメントのポイント」についてです。

まずは「テレワーク」の話に入る前に「人材マネジメント」について少々。
私は人材マネジメントに関するコンサルティングを専門にしていますが、実は経営者、マネージャー、更に人事社員であっても、その内容や方法について、適切かつ体系的に理解している人は多くないと考えています。(もちろん経験則で、部分的には理解されていますが)

当社では、その「全体像」を「人材マネジメント・ツリー」にまとめ、更にその「個人の取り組み」を、「3つのマインド=心、6つのスキル=技、9つのマネジメント=体」として体系化し、コンサルティングや研修、コーチングの中でクライアントの皆様にお届けしていますが、それらの内容は、まさにテレワークを実施して長期的な成果を得るためには不可欠なものであると確信しています。

とは言え、テレワーク実施時においては、コミュニケーションの機会が一定程度制限され、社員一人一人が自己管理する要素が増えることを考えますと、人材マネジメント上、特に以下の3点についてより意識して取り組む必要があると言えます。つまりこれらが「テレワーク時の人材マネジメントのポイント」となります。

1)成果の明確化(「納品物」と「納期」の明確化)
2)成果に基づく評価
3)意識的な人間関係を円滑にするための取組み(雑談、承認、共感、同僚と繋がる場の設定等)

とかく日本の企業では、仕事や成果の定義が曖昧になりがちですが、それをそのままでテレワークに移行すると、上手くマネジメントできない=成果が出せない事態が発生し易くなります。

日本企業の間接業務・バックオフィスの生産性が低いと言われて久しいですが、現在の状況をむしろ良い機会と捉えて、テレワークを導入して適切にマネジメントすることで、間接業務の生産性を向上し、ポストコロナのビジネス環境においても、長期的な効果に繋げることが可能になると考えます。

テレワークの導入や運営について、ご不明な点やご相談があれば遠慮なくご連絡ください。
また「人材マネジメント」に関するコンサルティング、研修、コーチングに関心がある方も気軽にご連絡ください。まずはWebミーティングから。

 
2020年4月20日 代表 笹谷 浩二

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